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第14話 『校歌を省略してはなりません。』

天然とはた人間ととこしへにわれの亀鑑、眺むるも胸のときめき、嗚呼友よ奮はざらめや。

校歌四番は交響曲第四楽章、最もメッセージ性の強い大事なパートです。

二番三番で大阪平野にダイナミックに六稜星を描き、大阪城との対比で北野の新校舎を置いた上で、四番ではいよいよ校内の様子に目を向けさせます。

天然とは自然科学、人間とは人文科学のこと。学問、つまり真理の追求は無限に続くものです。お手本の意で亀艦、とこしえには生徒達の輝かしい未来を予感させます。

芝田校舎 生徒控室

 教室では学友も希望に胸をときめかせている、自分も学問に精進するぞ!という誓いなのです。

芝田校舎 職員室

一番から五番の歌詞の意味をとった時に、最も重要なのはこの四番です。

校歌のストーリーは四番でフィナーレ、ここで終えても完璧な構成だったのではないかと思います。

大東の邦の運命青春の肩にかかれり、あゝ母校北野中學、その健児励まざらめや。

五番、これは意見が分かれると思いますが、小生は時代の奇胎であり蛇足だと思っています。

大東の邦とは朝鮮半島や台湾・樺太等を含めた当時の日本国の姿。中国大陸進出を視野に入れ、その運命青春の肩に云々ですが、軍国主義的概念と北野での学業を結びつけているように感じ、在学中、五番を歌う時にはいつも複雑な気持ちでいました。

北野には柔軟な発想と個人の自由を尊重する素晴らしい学風があります。

自分の人生、自分で決めよ。

生徒諸君は校歌四番での宣誓を実行し、北野は学問で世界に誇る学校であって頂きたいと思います。

最後に、歌詞をろくに覚えてない輩が、「本日は1番2番5番でいきましょうー!」などと省略歌いを促すことが宴会の中締めなどで散見されますが、校歌の意味で大切なのは四番と二番三番です。

ここを飛ばして歌うことのないようご注意の上、幹事さんは五番までの歌詞カードの準備を怠らぬよう、何卒よろしくお願い致します。

第15話に続く

(文責:98期 佐野憲一)

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